「AI&機械化」時代を生きる子供たちにミュージカルが必要な理由

2013年にイギリス・オクスフォード大のマイケル・オズボーン教授が「雇用の未来」という論文を世に出し、日本でも大きな話題となりました。内容は今後10年~20年の間に日本の職業の約49%がAI&機械に代替え可能になる、という極めてショッキングな内容でした。あなたも記憶にあるかもしれません。主にどんな職業がAI&機械に代替えされるのか?は「雇用の未来」で検索いただき確認いただければと思いますが、ただ素朴な感覚として自動車工場での機械化、回転寿司店を始めとしたサービス業界での機械化、ロジスティクス業界での仕分け等の機械化、etc... 身近な生活の中に機械化が進んできているのは誰もが実感するところだと思います。その流れが加速化する、ということです。

​Amazon Goに代表されるような無人コンビニや日本でもテストされている無人スーパーなど、雇用を減らす業種が増加の流れがあるだけでなく、医療業界という一見AI&機械化とは無縁とも思われるような業界でも例外ではありません。実際2016年にはアメリカでAIが難病を発見したことが報告されたことは多くの人を驚かせました。こういったAI&機械化が仕事を奪っていく世界がすぐそこに迫っているのです。


しかし、多くの経済学者は次のように反論します


衰退する産業の雇用は、成長する産業が吸収するから、AIや機械によって雇用が減ることはない、と。経済学でいうところのジョブレスリカバリーが働くことにより、雇用が減ることはない、という主張です。確かにそういった側面があることは否定できませんが、一点重大な点を見落としています。具体的な例をあげます。昨日まで工場労働者だった人が、次の日からIT企業で働くことは極めて難しい、ということです。昨日までトラック運転手だった人が、次の日からバイオテクノロジー企業で働くことは極めて難しいということです。昨日まで税理士だった人が、次の日からプログラマーとして仕事することは極めて難しい、ということです。

 

極端な例として説明いたしましたが、ジョブレスリカバリーが現実に働くのは意外と難しいことは理解いただけるかと思います。この「AI&機械化」のキモは、AIや機械に代替えできる仕事は、AIや機械にやらせよう、ということですから、「AIや機械には生み出せない価値」を作り出せる人以外は、次の職にありつくことさえ難しくなるということです。つまり、

機械でも出来るような仕事しかできない人は生きていくことさえ困難な時代がやってくる

ことを意味し、我々の子供たちはそういった残酷な世界を生きていかないといけないのです。では、二極化が進み、勝ち組・負け組にハッキリ分かれる時代を生きる我々の子供たちは、一体どうしたらこの残酷な世界でも幸せに生きることができるのでしょうか?この点について私は長い時間考えてきましたが、結論としては「親から授かった類まれなる才能を発見し、光り輝かせること」が幸せな人生を掴み取る上で最も重要なことだと考え至りました。この結論に至るには、量子論、天文学、物理学、脳科学、認知心理学や社会心理学、行動経済学、哲学など古今東西の様々な学問的知見がベースとなっているのですが、そこに踏み込んだ解説をすると尋常ではない長い文章になりますので、ここでは割愛いたします。

ただ私なりにこの問題を考えてきた上での結論は、人は持って生まれたものでしか輝けないし、持っていないものでは輝けないということ。人間は他動物よりも優れた脳を活かしたことで、地球上で最も繁栄する生物となったように、子供たち1人1人が親から授かった類まれなる才能を発見し、磨き、光り輝かせることが、これから訪れる厳しい時代でも子供たちが幸せに生きていく上で最も大事なことだと考えています。

では、子供たちが親から授かった類まれなる才能を発見し、磨き、光り輝かせるためには一体どうしたらいいのでしょうか?

まず、「才能を発見する」ことについては非常に単純で、キーワードは「没頭」。イメージ的には、子供が好きで没頭できる分野を思いっきりやらせてあげる中で、100人中1番くらいになれる才能を時間を掛けながら見つけていくということです。この「100人中1番」というのは、別な言い方では「人からスゴイと認識される」のであれば